「もったいない」の本当の意味。捨てるのが辛いと感じる人に知って欲しいこと
心地よく「わたし」を生きる
日々のモヤモヤやストレスを手放して「変わりたい」女性のために。
片付けをきっかけに未来を変えるお手伝いをしています。
整理収納アドバイザー
ちばりえです。
ちょっとまって!
捨てるなんて、もったいない!
あなたはこの「もったいない」という言葉。
どのように捉えていますか?
私たちが、お片付けを進めていく際、モノを捨てる場面はどうしてもやってきます。
そして、その度に沢山の「もったいない」に出会っていかなければいけません。
この「もったいない」という感情がやがて苦痛となり、それ故にせっかくスタートした片付けを辞めてしまう方も、たくさんいらっしゃいます。
しかし、この「もったいない」という言葉。
あなたはどれくらい理解できていますか?
もし、あなたが
捨てることが辛い…。
片付けがしんどい…。
そう思っているのなら、「もったいない」という言葉の意味を正しく知ることで、「ただ捨てることだけがもったいない」ではないということを分かってもらえることでしょう。
もったいない
この言葉を辞書で調べると、次のような説明があります。
そのものの値打ちが生かされず無駄になるのが惜しい
広辞苑 第六版
つまり、
物の価値を十分に生かしきれない状態
無駄になっている状態を惜しむ気持ち
と、いうことです。
例えば棚の中のカップ
見た目が可愛くて気に入って買ったかもしれません…。
誰かからのお土産やプレゼントだったかもしれません…。
ですが、何となく重たくて使いづらかったり、他にも自分で買ったお気に入りのカップがあるため出番がなかったり「いつか」使えるかもとずっととっておいたもの。
そして、モノで溢れきったキッチンや食器棚…。
いざ、何かを手放すとなったとたんに「もったいない」という感情がこみあげてきたりします。
まだ使えるのに…
一度も使っていないのに…
せっかくの頂き物なのに…
でも、これはあくまで人が持つ感情です。
もう一度「もったいない」という言葉の本来の意味を思い出してみましょう。
そして、人の感情ではなく、モノからの目線になって考える。
モノにとっては「捨てられる」ことも、「ずっと使われずにいる」ことも、どちらもきちんとモノとして「生かされていない」状態だということには、変わりがありません。
既に今抱えている沢山のモノたちを、このまま先も変わらず「使われずにいる」状態に保つこと、そしてさらに増えていくモノたち。
それらを何とか収めようと新しい収納グッズを買ってきたり、収納スペースを広げようと必死になったり…。
もったいないから取っておく
一見、モノをとても大切にしているように感じますが、
今までずっと生かされることのなかったモノ
この先もずっと、生かされることのないモノ
収めるために必要な収納グッズ
それを買うためのお金
思考する時間
作業する時間
新しい収納スペース
全て、同じようにもったいない…。
そんな風に思いませんか?
形あるモノはいつか壊れたり、使えなくなったり、最終的にはゴミとなります。
モノが増えれば、それらを管理し、整理する時間もスペースも増えます。
だからこそ、一つ一つのモノと向き合って
自分にとって本当に必要なモノなのか?
自分がきちんと生かせるモノなのか?
真剣に考えることが大切なのです。
中には、この時間こそが無駄で片付けが進まない原因だ!
早く片付けたい!
今すぐに何とかしたい!
と、仰る方もいます。
しかし、これからあなたの「理想の暮らし」を作っていく上では、この向き合う時間こそが、何よりも大切であり、片付けへの近道となっていきます。
本当に必要なもの
本当に好きなもの
本当に身に付けたいもの
人生を変える片付けには、どうしても「減らす」という作業が重要になります。
それは、人によっては「捨てる」という作業でもあります。
まず、あなたにして欲しいことは、今の暮らしを見渡して「もったいない」にきちんとと向き合っていくことです。
せっかく始めようと思った片付けを、この一時の「もったいない」という感情に囚われて諦めてしまうことの方こそ「もったいない!」と私は思います。